新理事長就任の御挨拶

2018年7月10日お知らせ

この度、社会医療法人白鳳会の第四代理事長に就任いたしましたので、一言ご挨拶申し上げます。

当法人は、昭和22年に鷲見良蔵・初代理事長が白鳥町にて医療活動を始め、同28年に鷲見医院を開設、「医療の原点は救急医療であり、都市農村を問わず、全ての人々が平等にその恩恵を受けなければならない」という理念に基づき、この地で70余年間、地域の皆様と共に歩んでまいりました。

この間、常に時代と地域のニーズにこたえるよう努力してまいりましたが、「地域の為になる、より公益性の高い医療」を目指した鷲見靖彦・前理事長の功績が認められるところとなり平成26年には、県知事より社会医療法人の認可を受けました。社会医療法人は岐阜県下では5つの医療法人しか認可されておらず、民間医療法人としては最も公益性が高いことを意味しています。その後も一層の経営の透明化・効率化とともに、地域医療の安定化を図ってまいりました。

現在、白鳳会は、医療施設である鷲見病院とそこに併設された郡上健診センター、及び介護老人保健施設ケアポート白鳳を擁し、それらの施設を以て郡上市の健診・人間ドック等の予防医学事業、2次救急から急性期医療、慢性期医療、在宅復帰支援事業と在宅医療、及び介護事業といった幅広い事業を行っております。また、鷲見病院は毎年1,000人を超えるスキー・スノーボード外傷患者を受け入れており、その件数は全国でもトップクラスです。

将来の日本は、少子化がさらに進み、2025年には団塊の世代が全員75歳以上となり、5人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上という、いまだかつて経験したことがない超高齢社会を迎えます。所謂「2025年問題」です。ところがそれは都市部を含む全国の平均的予想であり、都市部が数年先になるであろう超高齢社会に、郡上市がすでになっていることはまぎれもない事実です。言葉を変えると、現在日本が最も懸念している問題の一つである少子高齢化社会の「未来像」が、郡上市に現在進行形で展開しているのです。その少子高齢化社会の中で、社会医療法人白鳳会は、地域社会の健康と安全に貢献する信念をもって、市政の協力を仰ぎつつ、公益性の高い医療活動を継続してまいります。さらに、地域の診療所への支援活動を活発化させると共に、岐阜大学等の高度医療機関との一層の連携強化を図ることにより、「地方都市医療法人のモデル」となることを目指して尽力する所存です。

これからも全力で社会医療法人の使命を果たすべく努力してまいりたいと思いますので、皆様の温かいご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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