2017年 新年ご挨拶

2017年1月1日お知らせ

改革(変化)のない所に進歩なし

明けましておめでとうございます。謹んで新年の挨拶を申し上げます。

昨年、イギリスではEUからの離脱、アメリカではトランプ氏を大統領に選出する等、誰も予想しなかった出来事が起きました。日本では東京都知事に小池百合子氏が選出される等、新しい変革・改革の嵐が吹き荒れました。この結果が良いとか悪いとかは別にして、世界でも、日本でも世論は変革、改革、発展を望んでいるのだと思います。

医療界においても、待ったなしで医療・介護提供体制の改革が行なわれています。当院においてもその時流に遅れることなく、以前から救急医療を原点に一般診療、在宅医療、訪問看護、ケアミックス、健診事業、介護老人保健施設、訪問介護、介護用品のレンタル等の事業展開を行ってきました。近年は救急医療分野での社会医療法人格を取得し、地域での救急医療に貢献してきました。同時に、医療と介護の橋渡しをする地域包括病床をも開始し、求められる地域医療・介護を実践して参りました。

今後も、病気と共存しながらQOL(生活の質)の維持・向上を目指し、住み慣れた地域や自宅での生活のための医療、地域全体で支える「地域完結型」の医療も推進していきます。そして、この地域包括ケアシステムの構築に向けて、地域の介護需要のピーク時を視野に入れながら中長期的目標の設定を行政と共に行い、医療提供体制の改革と介護サービスの提供体制の改革が一体的・整合的に進むようにして参ります。

さて、超高齢化社会を迎えた現在、2人に1人は癌にかかると言われています。当院では、癌の早期発見を行う為、更なる健診センターの進展を図り、一般診療では、従来のCT、MRI、内視鏡、US(エコー検査)血液検査機能等の充実は勿論のこと、CTC(大腸CT検査)への取り組み、4月からは乳腺外来を新設し、癌撲滅作戦を展開して参ります。

最近の医療技術の発展には、目覚ましいものがあります。当院では、大学病院など高度先進医療機関との連携を強化し、地域の皆様には安心して生活できるよう取り組んで参ります。更に、我々は、医療職として常に職員の教育・指導・訓練を行うことは勿論のこと、一般社会人としての知識・見識・良識を習得して患者様・利用者様へのサービスをおこない、地域医療・介護の改革を進めて参ります。

今年一年が皆様にとりまして、素晴らしい年でありますようご祈念申し上げると共に、今後とも宜しくご指導、ご鞭撻の程お願い申し上げます。

 

平成29年1月4日

社会医療法人 白鳳会 鷲見病院

理事長 鷲見靖彦

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